【奈良の秘話】京都が名を譲った「清水町(しみずちょう)」の誇り。日本最古の商店街で守る、科学が認めた奈良漬

「京都の清水寺(きよみずでら)は、実は奈良に遠慮して読み方を変えた――」。
奈良を案内するガイドさんたちの間で、半ば常識として語り継がれているこの逸話をご存知でしょうか。今回は、奈良屋本店が店を構える「清水町(しみずちょう)」の深い歴史と、最新科学で解き明かされた「発酵の真実」をお話しします。
(京都が呼称を変えた?奈良「清水町」のプライド)
私たちの目の前を通る道は、かつて「清水町(しみずちょう)」と呼ばれていました。
一説には、京都の清水寺が建立された際、当初は「しみずでら」と呼ばれていたものの、ここ奈良の清水町と名前が重なることから、重複を避けて「きよみずでら」と呼ぶようになったと言われています。
公式な記録(エビデンス)は残っていないかもしれませんが、1300年の歴史を持つ奈良の地で、地元の人々やガイドさんが誇りを持って語り継いできたこの「記憶」こそが、何よりの価値だと私たちは考えています。
(日本最古の商店街と、春日山が育んだ「しみず」)
この通りは、東の山間部から奈良の都へと入る唯一の街道であり、「日本最古の商店街」であったとも言われています。
早朝の春日山原始林から湧き出る清らかな水がこの地を潤し、江戸時代には「南都諸白」という銘酒を生みました。
江戸の川柳に「奈良漬は春日(粕が)あればこそ」とあるように、極上の酒粕(粕が)は、この春日の地(春日)があってこそのもの。私たちの奈良漬は、まさにこの土地の歴史と自然の結晶なのです。
(伝統を科学で紐解く。奈良先端大(NAIST)との共同研究)
時代の変遷とともに、商店街の姿は変わりました。しかし、この場所で漬け込み、熟成させる製法は変わりません。
近年、奈良先端科学技術大学院大学NAISTとの共同研究により、私たちの奈良漬には多様な乳酸菌が息づいていることが科学的に解析・証明されました。また、近畿大学とも別の視点から共同研究を行っており、伝統の知恵が現代の健康にどう寄与するか、多角的に解き明かされつつあります。
(結び)
古都のプライドを一口に凝縮した、奈良屋本店の奈良漬。
かつて都へ向かう人々が必ず通り、喉を潤したであろうこの場所で、皆様をお待ちしております。

 

 


 

【全国ワースト3位】という衝撃の事実。なぜ奈良屋本店が、あえて「不都合な真実」を語るのか。

「この数字が何を示しているか、想像がつきますか?」
突然ですが、私たち奈良屋本店が愛する「奈良県」にまつわる、少しショッキングな数字をお話しさせてください。
実は、奈良県
「野菜の収穫量」、そして県内で消費する野菜をどれだけ自県で賄えているかを示す「食料自給率」。
この2つの指標において、今の日本では「全国ワースト3位」という極めて厳しい現実に直面しているのです。
「えっ、奈良漬の本場なのに?」
「野菜がそんなに少ないの?」
そう驚かれる方も多いかもしれません。
しかし、これが私たちが日々向き合っている、誤魔化しようのない「現実」です。
 
伝統を支えるのは「正直さ」でありたい
私たちは「奈良の野菜」に強いこだわりを持っています。
地元の農家様が、奈良の土で、汗を流して育てた白瓜や胡瓜。それこそが、私たちの奈良漬の魂です。
しかし、自然は時に残酷です。
近年の猛暑、予期せぬ長雨、台風。
どれだけ農家様が努力をしても、奈良の地だけではどうしても収穫量が足りない、あるいは質が基準に満たない年がございます。
そんな時、私たちは岐路に立たされます。
「100%奈良産です」と嘘をつけば、お客様は喜んでくださるかもしれません。
あるいは、産地を曖昧にして、なんとなく「地元の味」として売り出すこともできるでしょう。
しかし、奈良屋本店は、それを絶対にしません。
 
私たちの「不器用な約束」
野菜が足りない時は、他府県から届く、その時々で最も良質な野菜を選び抜いて仕入れます。
そして、その事実を包み隠さず申し上げます。
「今年は奈良の野菜だけでは足りませんでした。だから、信頼できる産地のものを使っています」と。
できない時は、できないと伝える。
これが、創業以来私たちが守り続けてきた「正直な約束」です。
しかし、これだけは断言させてください。
野菜の産地がどこであれ、それを最高の「奈良漬」に仕上げるのは、私たちの手です。
  • 「奈良の酒粕を惜しみなく使い
  • 「奈良の地」で、職人が何度も何度も漬け替え
  • 「1300年の伝統製法」を一切妥協せず守り抜く
このプロセスがあるからこそ、それは紛れもない「奈良屋本店の味」になるのです。
 
職人の「心意気」を味わっていただくために
私たちは、単に野菜の塩漬けを売っているわけではありません。
奈良の歴史、農家様の想い、そして私たちの「正直でありたい」という願い。
そのすべてを、一舟の奈良漬に込めています。
隠し事のない、職人の正直な味。
奈良県内で唯一、JAS認証(日本農林規格)を受けたメーカーとしての誇りにかけて、私たちは今日も樽と向き合います。
「美味しい」の裏側にある、私たちの心意気。
ぜひ、一度味わってみてください。

奈良市大柳生地方の生産農家様と

春鹿酒造様と

酷暑の中での奈良漬用・大和三尺胡瓜の収穫

奈良屋本店「水の重石と純米酒粕」の物語。塩漬けから初漬けまでの製造工程

■ Step 1: 48時間かけた塩度調整


まずは、昨年から塩漬けにしていた白瓜をタンクから抜き出す作業です。ここでは、20%以上の塩水に48時間かけ、フォークリフトも使ってダイナミックかつ緻密に塩度を均一に調整します。この工程が、味のブレを防ぐ科学的な第一歩です。
■ Step 2: 真空処理で「自由水」を抜く

次に、1時間真空機に入れます。これは、瓜の中の空気を抜き、代わりに酒粕の旨味が入る余地(自由水)を作るための重要な作業です。このひと手間が、最高の食感と味の染み込みを実現させます。
■ Step 3: こだわりの純米酒粕を練る


使用するのは、みりん粕ではなく、純米酒粕のみ。大きなミキサーで丁寧に練り上げることで、乳酸菌が活躍する準備を整えます。これが「発酵のハーモニー」の原点です。


最後に、人の手で一つひとつ丁寧に漬け込みます。機械ではできない、細やかな気配りと愛情が加わる瞬間です。
私たちは、このように「ブラックボックスのない」、科学的根拠に基づいた透明なモノづくりを徹底しています。
 

【奈良屋本店 公式サイト】 narayahonten.com

 

【国内トップクラスの研究者も注目!】日本生物工学会誌に掲載された、奈良屋本店「乳酸菌研究」の原点

この研究は学術界からも高く評価され、この度、公益社団法人日本生物工学会が発行する権威ある専門誌「生物工学会誌」に、弊社の取り組みに関する記事が掲載されました。
■ 一流の研究者たちが注目した「現場」の真実(ASM掲載前の視察)
記事は、研究が本格的に進む前段階として、渡辺教授のアテンドにより、国内トップクラスの様々な大学の研究者や、各分野で活躍される専門家の皆様が、弊社の製造現場に視察に来られた時の様子を伝えています。
実はこの視察は、後に世界的な微生物学の国際誌「ASM (Applied and Environmental Microbiology)」に、研究結果が掲載されるよりも前の時点で行われていました。
なぜ、一流の研究者たちが論文という「結果」が出る前に、一地方の漬物屋の現場にまで足を運んだのか?...

            

 

 

「今まで食べられなかった…」奈良漬嫌いを克服させた、お客様の「生の声」を公開します

【衝撃告白多数】
「奈良漬は臭い」「塩辛いきつい」——。
そんな先入観をお持ちの方にこそ、奈良屋本店の奈良漬を試していただきたい、と私たちは常々考えてきました。
そして今回、SNSや各種レビューサイト(X、食べログ楽天など)を分析したところ、驚くべき事実が判明しました。「苦手だったけど、奈良屋本店の奈良漬なら食べられた!」という声が、想像以上に多かったのです。
ここに、お客様からの原文そのままの「生の声」を、脚色なしで公開します。
 
■ 1. 「人生で一番美味しい」食べ比べ派をも唸らせる衝撃
長年奈良漬を食べ比べてきた方や、食わず嫌いだった方からの、最も嬉しい「今まで食べた中で一番」という声です。
 
  • 「今まで奈良漬が食べられなかったんだけど、『奈良でいちばん美味しい奈良漬だよ』と言ってもらった奈良屋本店の奈良漬のおかげで食べられるようになりました!🙌」(Xより)
  • 「奈良屋の奈良漬が1番美味しいんです。九州の親戚に送ります。」(ものログより)
  • 「いくつか試しましたが、こちらのが一番おいしいです。おすすめですね。」(楽天レビューより)
  • 奈良県の奈良漬をいくつか食べ比べして、やっと好みの甘めの味に辿り着きました。」(食べログより)
 
■ 2. 食感・風味の感動。「バリバリ」食感の秘密
多くの方が驚かれるのが、その独特の食感と、純米酒粕の芳醇な香りです。
 
  • 「ぐわーんと酒の風味豊か!バリバリ食感と深い旨味が後味スッキリ。奈良漬が苦手な友人も『これなら食べられる』と喜んでいました。」(食べログより)
  • 「うりは適度な硬さでバリバリと食感がよく、酒粕の芳醇な香りと旨味が染み込んで後味がいいのです。」(食べログより)
  • 「パリッと噛んだ瞬間に酒粕の香りがぶわっと広がる。甘さ控えめで芯のある味わい。大人の漬物。」(食べログより)
  • 「こんな美味しい奈良漬初めて!!! みんな大喜びでご飯のオカワリが続き…虜になりました!」(Instagram/X系より)
 
■ 3. なぜ、奈良屋本店の奈良漬が「食べやすい」のか?
お客様の声を分析すると、共通して「臭くない」「塩辛くない」「歯ごたえが良い」という点が高く評価されています。
これは、私たちがこれまでブログで語ってきた「科学と執念」の賜物です。
  1. 無添加純米酒粕製法:雑味やきついアルコール臭の原因となる添加物やみりん粕を一切使用していません。
  2. 種子島の砂糖による最適化:本来の製法原理を守りつつも、現代の味覚に合わせて種子島産のミネラル豊富な砂糖を使用し、塩辛さを抑えています。
  3. 「水袋」による均一加圧:30年来のこだわりである、水袋を使った10g単位の圧力管理が、最高の「バリバリ食感」を生み出しています。
私たちは、お客様の「美味しい」という笑顔のために、非効率とも思える手間暇をかけています。
奈良県で唯一のJAS(日本農林規格)認定工場として、製造工程から徹底した安全・安心をお約束します。
 

奈良屋本店は、皆様の「奈良漬嫌い」を過去にします。
ぜひ一度、この科学と歴史、そしてお客様の声に裏打ちされた「本物の味」をお試しください。
【奈良屋本店 公式サイト】 narayahonten.com




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30年前にたどり着いた「重石の正解」。~水で水を制する、10gの執念~

皆さんは「重石(おもし)」と聞いて何を想像されるでしょうか。おそらく、多くの方が「漬物石」のような固い石を思い浮かべるはずです。
しかし、私は30年前、ある物理的な矛盾に気づきました。
「石では、この野菜たちを均一に守り抜くことはできない」
本日は、奈良屋本店の味を支える、重石を「石」から「水」に変えた30年来のこだわりについてお話しします。
■ 「点」ではなく「面」で押さえる、変幻自在の力
固い石は、どれほど重くても素材に対して「点」でしか加圧できません。樽の中に圧力のムラができれば、そこから腐敗や軟化が始まります。
対して、形を自由に変える「水」は、野菜の隙間までピタリと密着し、全体に「均一な面加圧」をかけることができます。30年前、この物理的な正解に辿り着いたことが、今の奈良屋本店のJAS認証を支える土台となりました。
■ 「12%の壁」を突破する、10g単位の精密管理
夏野菜を塩漬けする際、浸透圧の関係で塩分濃度は約12%で上昇が止まります。真夏の酷暑の中、12%は「腐敗」との背中合わせ。
私たちは一週間後、一度すべての水を破棄し、野菜の重量を10g単位で計測し直します。そして、軽くなった野菜に対し、その重量の「70%」という精密な重さの水を、再度かけ直すのです。
■ 収益よりも「歯ごたえ」を選ぶ、必要な無駄
重石を重くすれば野菜は縮み、収益性は悪くなります。しかし、この工程で水分を徹底的に抜き切ることこそが、奈良漬の命である「パリッとした歯ごたえ」を生む唯一の道なのです。ここで手を抜けば、後から何をしてもリカバリーは不可能です。
30年前の気づきを、今日まで愚直に繰り返すこと。
効率ではなく、お客様が一口食べた瞬間の「感動」のために。
私たちの「回答」は、今日も店頭に並ぶ一皿の中にあります。

最低でも半年以上の間、塩漬けにします。

 

 

変えないために、変える。〜25年前、奈良漬の野菜は「奈良にほとんど存在しない」状況でした〜

店主の増田です。
本日は、奈良屋本店の「原点」であり、私たちが守り続けている「意地」と「エビデンス」についてお話しさせてください。
 
■ 愕然とした「自給率ほぼ0%」の現実
今から25年前の2001年。家業を継いだ私が直面したのは、あまりに厳しい現実でした。
「奈良漬」という名前を冠しながら、その主要原料である瓜などの野菜が、奈良県内ではほとんど生産されていなかったのです。
当時、行政に確認しても、県内産野菜を用いた流通の記録は事実上見当たらないという状況。名前は「奈良」でも、中身に奈良の素材が使われていない——その事実に強い危機感を抱き、私はある決断をしました。
「野菜も、酒粕も、漬け込みも。すべてを奈良の土と手で取り戻す」
 
■ 効率を捨て、信頼を積み上げる「25年の歩み」
それは、周囲から「時代遅れ」と笑われる、砂をかむような苦難の道でした。
コストは跳ね上がり、効率は落ちる。しかし、奈良市大柳生の松本さんをはじめとする地元農家の皆様と手を取り合い、私たちは以下の約束を貫いてきました。
  • 農家の生活を守る「全量買取」
  • 生産意欲を支える「適正価格での取引(言われる前に価格を上げる)」
私たちが守りたかったのは、単なる一つの商品ではありません。奈良の豊かな農業の未来であり、日本が直面する「食料安全保障」そのものでした。
 
■ 伝統を科学で証明する「エビデンス」の追求
私たちのこだわりは、単なる精神論ではありません。
奈良県内で唯一取得し続けているJAS日本農林規格)認証による厳格な品質管理。そして、奈良先端科学技術大学院大学NAIST)との共同研究による、伝統の「菌」の働きの科学的解明。
「変えない(伝統の味)」を守るために、「変える(最新技術での裏付け)」を厭わない。この姿勢こそが、奈良屋本店の矜持です。
 
■ 行政も注目する「持続可能な仕組み」として
この25年間の泥臭い積み重ねが認められ、今週末、行政の幹部の方々が「持続可能な地産地消の仕組み」を視察に来られることになりました。
奈良屋本店の奈良漬には、25年分の物語と、嘘のない事実(エビデンス)が詰まっています。
どこで作られたか分からないものではなく、奈良の土と魂で育った「本物」を、ぜひその舌で確かめてください。

大和丸茄子の生産者 松本様と
 

奈良県SDGsアドバンス認証企業 
■ 後日談:行政との対話で見えた、これからの地域農業
この記事を公開した直後、大変心強い出来事がありました。
以前、私が地域農業の活性化についてお送りした提言に興味を持っていただき、行政の農業担当の方々が三名、わざわざ当店へお越しくださったのです。
私が用意した資料をご覧になり、担当の方々からは「正にこういう情報が欲しかったんです!!」と、身を乗り出すような熱い反応をいただきました。
対話の中で、私がこれまでの25年間の実体験に基づきお伝えしたのは、「収穫された野菜の『出口(付加価値)』の再構築」についてです。
奈良の農業就業者を増やすためには、ただ「作る」支援だけでは不十分です。
スーパー等の小売販売に限定せず、日本の歴史の根源である「奈良」という地の利を最大限に活かし、私たちのような民間企業が以下の役割を果たすべきだと提言いたしました。
  • 民間企業が「確かな出口」になる:地域の野菜を使い、自らの手で付加価値の高い製品へと昇華させる。
  • 「農家×行政×民間」の三位一体:行政の支援と農家の努力に加え、民間が「有効な利用先」としての道を示すことで、初めて持続可能な循環が生まれる。
民間企業が「出口」をしっかりと作ることで、奈良の収穫数、そして就業者数は必ず増えるはずだ——。この私の答えに、行政の方々も「非常に勉強になった」と深く共鳴してくださいました。
25年前、たった一人で農家さんを訪ね歩いたあの日。
そして今日、その積み重ねが公的な場での「解決策」として共有されたこと。
奈良屋本店は、これからもJAS認証の誇りと、奈良先端大との共同研究の科学的視点を持って、奈良の土と共に歩み続けます。
私たちの「回答」は、今日も店頭に並ぶ奈良漬そのものです。
ぜひ、その一皿に込めた25年分の真実を味わっていただければ幸いです。



もし、バッハの時代にスタインウェイがあったなら。~奈良屋本店が「科学」を選ぶ理由~

当店のSNSをご覧になった方は、不思議に思われるかもしれません。 「なぜ、奈良漬屋がこれほど頻繁に、クラシック音楽の話をするのか?」と。

単なる趣味の披露ではありません。 そこには、奈良屋本店独自の「アルゴリズム(品質への思考回路)」があるからです。

私たちは、奈良漬の「伝統」について考えるとき、よく音楽の歴史を重ね合わせます。

クラシック音楽の世界には、興味深い議論があります。 バッハの時代、鍵盤楽器チェンバロ)は構造上、音を長く伸ばすことができませんでした。

現代の一流ピアニストの中には、当時の制約を尊重し、あえて現代のピアノでも音を短く切る(ノン・レガート)演奏で、過去の響きを再現する人たちがいます。それは一つの素晴らしい見識であり、歴史への敬意です。

しかし、私たちはこう問い続けます。 「もし、バッハの時代に『スタインウェイ(現代の最高のピアノ)』があったなら、彼はどう弾いただろうか?」

彼は楽器の制約に従うことよりも、自身の頭の中で鳴っていた「理想の旋律」を、スタインウェイの豊かな響きを使って、朗々と歌い上げた(レガートした)のではないでしょうか。

 

奈良屋本店にとっての「科学」とは、この「スタインウェイ」です。

私たちは、創業当時の道具ややり方(チェンバロ)をそのままなぞることを「伝統」とは呼びません。それは単なる「保存」です。 私たちの考える「伝統」とは、創業者が目指した「理想の味」に対して、「今の技術ならもっと近づけるのではないか?」と問い続けることです。

だからこそ、私たちは「科学(データ)」という現代の最高の楽器を用います。 それは、味を変えるためではありません。 1000年前の人々が感動したであろう「本質」を、現代の技術でより鮮明に、より深く響かせるためです。

「基本的な概念(譜面)」は変えない。 しかし、それを奏でる「楽器(技術)」は、常に最高のものを選び抜く。

これが、私たちが音楽を語る理由であり、守り抜く「変えないために、変える」姿勢です。

スタインウェイで奏でるような、豊かで伸びやかな奈良漬の余韻。 ぜひ、その現代のハーモニーをお確かめください。

変えないために、変える。 ~伝統の味を、現代へ『再構築』する挑戦~


私は長年、奈良漬の「不思議」を問い続けてきました。 なぜ美味しくなるのか? なぜこの工程なのか? 文献や経験を重ねても、どうしても「確信できる科学的根拠」には行き着けませんでした。

「感覚だけでは不十分だ」 その焦燥感から、奈良先端科学技術大学院大学の門を叩きました。

奈良屋本店の奈良漬に含有されている乳酸菌の特徴

奈良漬屋が先端科学と手を組んだと聞くと、 「伝統を捨てて、新しいものを作るのか?」 と思われるかもしれません。 答えは「No」であり、同時に「Yes」でもあります。

ある作曲家の言葉です。 「伝統とは、灰を崇めることではなく、火を燃やし続けることである」 私たちは製法という「灰(形式)」を守るのではなく、奈良漬が持つ「火(感動)」を未来へ手渡したいのです。

■ 先代(父)との約束 家業を継いだ当時、父に「なぜこうするのか」と問うも、返答は「奈良漬とはそういうものだ」のみでした。 納得できず、私は父の教えを基本にしつつ、密かにデータに基づいた製法へ改良を重ねました。

後年、病床の父が「最後にお前の奈良漬が食べたい」と言いました。 一口食べた父は、 「俺より美味い奈良漬を作れるようになったな」 と微笑み、翌日旅立ちました。 私はその一言に救われました。データへの転換は間違いではなかったと確信できた瞬間でした。

■ 守るべき「絶対領域 無論、変えてはならない「幹」は守り抜きます。 それは、奈良の野菜、酒粕、気候風土で漬けるという「地産地消」の徹底です。

■ 「自然」と「人」を守る 良い素材は勝手に生まれません。 昨年、「県SDGsアドバンス認証」取得に加え、「パートナーシップ構築宣言」を行いました。 奈良の環境を守り、生産者と適正に取引し、共に栄える。 この土台があって初めて、100年先も「本物の素材」が手に入ります。

OEMなし。「自社一貫生産」の矜持 経済活動において外部委託(OEM)は有効な手段であり、否定はしません。 しかし、風土が生み出す「伝統食品」においてはどうでしょうか。

私たちは効率より「責任」を選びます。 全工程に自分たちの目と手が届いていなければ、胸を張って「当店の味」とは言えません。 誰かが作ったものにラベルを貼るだけの商売はいたしません。

■ 「安心」という礼儀(JAS この体制だからこそ、県下唯一「JAS認定」を取得し続けられるのです。 第三者機関の検査(JAS)クリアは勲章ではなく、「お客様に安心して召し上がっていただくための礼儀」なのです。

■ 科学が導く「正解」 現代人の味覚に合わせ、味を微調整(再構築)します。 そこで役立つのが科学です。 科学は「職人の勘」を否定せず、「勘の正しさ」を証明し精度を高める「地図」です。

根拠なき勘はギャンブルですが、データ上の勘は「確信」に変わります。

「昔ながらの製法なのに、今の私が食べても新しい」 そう感じるものこそ、私たちが目指す「本物の奈良漬」です。

【その「答え」を、あなたの舌で。】 机上の空論ではありません。店頭に並ぶ奈良漬そのものが、私たちが出した「回答」です。 当店が奏でる「現代の奈良漬」を、ぜひご賞味ください。

📍 奈良屋本店(店舗・オンラインショップ) https://narayahonten

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【お客様への感謝とメディア掲載のご報告】

先日、読売新聞オンラインにて、当店と奈良先端科学技術大学院大学との「奈良漬の発酵メカニズム」に関する共同研究の成果が取り上げられました。

その記事をご覧になったお客様の橋本様が、わざわざ記事をプリントアウトして店頭までお持ちくださいました。 「先日話していた件、記事になっていましたよ」という温かいお言葉と共にいただいたその紙は、私たちにとって何よりの励みです。

■ 記事の要点(伝統と科学の融合) 今回の研究により、奈良漬の伝統的な製法が持つ「発酵の力」や「酒粕の再利用(アップサイクル)」の価値が、最新の科学によって裏付けられつつあります。

私たちはこれからも、「オール奈良」の精神で、伝統を守りながらも科学的な視点を取り入れ、美味しく、そして環境にも優しい奈良漬作りを続けてまいります。

橋本様、そしていつも支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。 ぜひ、お店で「科学と伝統の味」をお確かめください。

 

【講演報告】1300年の歴史と発酵科学の融合:飛鳥公民館にて「奈良漬の本質」をお話ししました

1月20日奈良市生涯学習財団・飛鳥公民館にて開催された市民講座

「奈良漬の本質と発酵科学」に、講師として登壇させていただきました。

当日は、地域の皆様に向けて、以下の3つの視点から「本物の奈良漬とは何か」に

ついて、製造業者の責任としてお話をさせていただきました。

  1. 歴史的根拠(History): 長屋王邸宅跡から出土した木簡 を起源とし、1300年以上続く保存食文化の正統な継承について。

     
     

     

  2. 科学的根拠(Science): 奈良先端科学技術大学院大学NAIST)との共同研究 により判明した、弊店の奈良漬特有の乳酸菌(Fructilactobacillus fructivorans と、その発酵メカニズムについて。

     
     
     
     

     

  3. 品質の証明(Quality): 奈良県で唯一の「JAS認定」取得工場 として、厳格な基準を守り続ける意義について。

     
     

     

奈良屋本店は、これからも「伝統とは問い続けることである」 という想いのもと、感覚だけに頼らないデータに基づいた製造と、地域資源を循環させるサーキュラーエコノミー の実践に努めてまいります。

 

 

熱心に耳を傾けてくださった受講生の皆様、ありがとうございました。

 

 

【メディア掲載】毎日新聞・静岡新聞で紹介!奈良漬が「発酵食品」であることを科学が証明。

「奈良漬は本当に発酵食品なのか?」 長年のこの問いに対し、奈良屋本店と奈良先端科学技術大学院大学NAIST)との共同研究が、科学的な答えを出しました。

おかげさまで、この画期的な研究成果は連日多くのメディアで取り上げていただいております。 日本経済新聞他に続き、この度『毎日新聞』および『静岡新聞』(ともに1月18日付)紙面においても、大きく報道されました。

■ 伝統を科学する 〜記事で紹介された事実〜

報道でも触れられている通り、奈良屋本店が守り抜く「何度も漬け替えを行う伝統製法」。 この工程こそが、酵母や乳酸菌による発酵を促し、奈良漬を単なる漬物から、機能性成分を含む「発酵食品」へと昇華させていることが証明されました。

■ 全国へ広がる「正統な奈良漬」の価値

静岡新聞をはじめ、県外のメディアにも取り上げられたことは、奈良の伝統文化である「奈良漬」の真価が、健康価値という新たな側面とともに全国へ再認識され始めている証です。

■ 「オール奈良」の誇り

私たちの奈良漬は、奈良の野菜、奈良の酒粕、そして奈良の風土で育まれたものです。 メディアを通じてこの事実が多くの方に届き、「本物の奈良漬」を手に取っていただけるきっかけになれば幸いです。

記事をご覧になった方も、まだの方も、科学が証明した「体に良い、美味しい奈良漬」をぜひご賞味ください。


【店舗情報】 📍 奈良屋本店 (奈良市紀寺町1060)

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【奈良屋本店の原点】春日原生林の水と、銘酒「春鹿」の酒粕が出会う場所

奈良観光のお土産に、本物の奈良漬をお探しのお客様へ。 今回は、なぜ奈良屋本店がこの場所(旧・清水町)にあるのか、その理由をお話しします。

世界遺産春日原生林の「水」 当店の東側には、古来より神域として守られてきた春日原生林が広がっています。この森は天然のダムであり、そこから湧き出る清らかな水が、私たちの原点です。かつてこの辺りが「清水町(しみずちょう)」と呼ばれていたのは、その圧倒的な水の美しさゆえでした。

■ 酒造りの聖地としての歴史 良質な水あるところに、良質な酒あり。 このエリアはかつて「南都諸白(なんともろはく)」と呼ばれ、酒造りが盛んに行われた場所です。奈良屋本店の奈良漬は、同じ水系で仕込まれた奈良の銘酒「春鹿(今西清兵衛商店)」の酒粕を贅沢に使用しています。

■ 土地の記憶を味わう 野菜を育む土、仕込み水、そして酒粕。すべてがこの土地の必然から生まれました。 奈良屋本店の奈良漬は、単なる食品ではなく、この土地が紡いできた1300年の食文化と歴史そのものです。

ならまち散策の際は、ぜひ当店へお立ち寄りください。 古都・奈良の風土が凝縮された、琥珀色の一切れをご用意してお待ちしております。


[The Origin of Naraya Honten] Where Pure Water Meets Premium Sake Lees

Are you looking for authentic souvenirs in Nara? We would like to share the story of why Naraya Honten is located here, in the historic "Shimizu-cho" district.

■ Water from the World Heritage Site To the east of our shop lies the Kasuga Primeval Forest, a World Heritage site protected as a sacred area for centuries. The pure water springing from this forest is the origin of our craft. This area was historically called "Shimizu-cho" (Pure Water Town) because of its pristine water quality.

■ A Historic Site for Sake Brewing Where there is good water, there is good sake. This area was once known as the center of "Nanto Morohaku" (high-quality refined sake). Naraya Honten's Narazuke pickles use sake lees from "Harushika," a renowned local sake brewery that uses the same water source.

■ Taste the History of Nara Our pickles are created from the inevitable meeting of local vegetables, water, and sake lees. When you purchase our Narazuke, you are taking home a piece of Nara's 1,300-year-old food culture.

We are located near the Naramachi area. Please stop by during your sightseeing in Nara. We look forward to sharing the authentic taste of history with you.

 

【1/12 産経新聞掲載】科学が証明した「奈良漬」の真実

本日1月12日付の産経新聞にて、奈良屋本店と奈良先端科学技術大学院大学NAIST)との共同研究の成果が掲載されました。

昨年末より多くのメディアで取り上げていただいておりますが、今回の記事でも、奈良屋本店の奈良漬が伝統的な「漬け替え」作業によって育まれる「乳酸発酵食品」であることが、科学的に実証された経緯が紹介されています。

このプロジェクトは、今から3年前、オーナーである私が「奈良漬の製造過程では、一体何が起きているのか?」という素朴な疑問を抱いたことから始まりました。 その「なぜ?」を解明するため、勇気を出して奈良先端大の門を叩き、深々と頭を下げて協力を仰いだあの日が、すべての始まりです。

3年にわたる研究の結果、私たちの奈良漬には特定の植物性乳酸菌(フルクチラクトバチルス・フルクチボランス)が増殖し、独特の風味と保存性を生み出していることが解明されました。

「伝統だから」という言葉だけで終わらせず、科学的なファクト(事実)に基づいた情報を正直に世に示すこと。それが、創業以来、奈良の地で奈良漬と向き合ってきた私たちの責任だと考えています。

300年の歴史と最先端の科学が証明した「本物の発酵の味」を、ぜひ皆様の舌で確かめてください。

#奈良先端科学技術大学院大学 #NAIST#奈良屋本店 #奈良漬 #産経新聞 #発酵食品 #奈良土産 #腸活 

1月12日 産経新聞 朝刊記事

 

【1/12 産経新聞掲載】科学が証明した「奈良漬」の真実

本日1月12日付の産経新聞にて、奈良屋本店と奈良先端科学技術大学院大学NAIST)との共同研究の成果が掲載されました。

昨年末より多くのメディアで取り上げていただいておりますが、今回の記事でも、奈良屋本店の奈良漬が伝統的な「漬け替え」作業によって育まれる「乳酸発酵食品」であることが、科学的に実証された経緯が紹介されています。

このプロジェクトは、今から3年前、オーナーである私が「奈良漬の製造過程では、一体何が起きているのか?」という素朴な疑問を抱いたことから始まりました。 その「なぜ?」を解明するため、勇気を出して奈良先端大の門を叩き、深々と頭を下げて協力を仰いだあの日が、すべての始まりです。

3年にわたる研究の結果、私たちの奈良漬には特定の植物性乳酸菌(フルクチラクトバチルス・フルクチボランス)が増殖し、独特の風味と保存性を生み出していることが解明されました。

「伝統だから」という言葉だけで終わらせず、科学的なファクト(事実)に基づいた情報を正直に世に示すこと。それが、創業以来、奈良の地で奈良漬と向き合ってきた私たちの責任だと考えています。

300年の歴史と最先端の科学が証明した「本物の発酵の味」を、ぜひ皆様の舌で確かめてください。

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1月12日 産経新聞 朝刊記事